チラシを配った枚数に対して、問合せや来店などがどのくらいあったかを示す率を、反響率( 反応率・レスポンス率 )と言いますが、この数値は業種や地域特性、チラシの内容でも変化します。
より少ない枚数で反響を出せれば反響率は上がり、それだけコストも抑えることができます。枚数を減らすことで反響が減ってしまうのではないかと心配かと思いますが、届けたい人を明確にしてターゲットを絞ることが大事です。
そうすることで、仮に反響率が0.01%だとしても、 チラシを少ない枚数で目的の人たちへしっかりと届けることができます。また、それだけ見込み率の高い人へチラシを見てもらえるため、成約率を上げることにも繋がります。
では、ポスティングで目的のターゲットだけを狙うようなことが可能なのかと思われるかもしれませんが、現在では分析・マーケティングを駆使した戦略的な配布が可能です。
ここでは具体的にどのような配布が可能なのか、4つの配布方法とその効果をご紹介します。
ポスティングの配布方法
まずはポスティングの基本的な配布方法として『軒並み配布』があります。ローラー配布などとも呼び、一般家庭の戸建てや集合住宅から事業所までを対象にした配布方法です。そのため軒並み配布では特定の対象を絞ってチラシを届けることはできません。
業種によっては幅広い層をターゲットにしている場合は反響を得ることができますが、特定のターゲットを目的とする場合は無駄なチラシを出してしまうこともなります。
そのため商材やサービスに合わせてターゲットへチラシを届けたいのであれば、対象に合わせた配布方法でポスティングしましょう。ターゲットを特定してポスティングできる配布方法は以下の4つになります。
- 選別配布(セグメント配布)
- マンションポスティング
- GISポスティング
- タワーマンション向けポスティング
各配布方法の詳細を見てみましょう。
住居形態で選別してポスティング
選別(セグメント) 配布は住居形態で選別することで、戸建て、集合住宅、事業所を 配布対象に指定してポスティングができます。
配布スタッフが目視で住居形態を確認するので、大変手間のかかる配布方法になります。それだけ軒並み配布に比べて単価は高くなりますが、通常より少ないチラシで配布ができるためコストを抑えることもできます。
サービス対象をまとめて狙えるため効率よく、反響を獲得できるでしょう。
DMより低コストで安全なのに効果抜群
セグメント配布の集合住宅指定よりもさらに細かい指定を可能とするのがマンションポスティングです。不動産データを活用して届けたい場所をダイレクトに選定して配布します。
築年数や販売価格などで選定が可能で、配布完了時には建物ごとに配布数とその詳細な理由を報告してもらうことができます。GISエリアマーケティングとの組み合わせも可能で、より効果的なターゲット選定が可能です。
DM(ダイレクトメール)と比べても低コストで、個人情報を使用しないので安全です。それでいて、DMと遜色ないターゲティング力で本当に届けたい人へリーチすることができます。
富裕層向けからの反響を獲得
通常ではポスティングすることができないセキュリティの高い、高級マンション・タワーマンションなどへチラシを配布できます。新聞折り込みや通常のポスティングで到達できない世帯へ情報を届けることが可能です。
高所得者層が大半を占めるマンションをターゲットにするため、富裕層向けのサービスを扱う業種に非常に効果的なプランになります。
GISエリアマーケティングで戦略的にターゲットを狙う
最新の国税調査データを活用して、商圏分析・エリアマーケティングを駆使したポスティングです。情報をお届けしたい顧客層がどこにいるのかを特定し最適な配布エリアを導き出します。
例えば、「年収1000万以上の富裕層 」 「 20代から30代の女性 」 「 小中学生の子供がいる世帯など 」 さまざまな属性データを抽出することが可能です。また、これらの情報は地図上で分析データを視覚的に確認することができるため、提案資料をもとにクライアント側も商圏エリアの特性を容易に把握することができます。
以下のようなターゲットに合わせた抽出ができます。
【学習塾・習い事】
- 中学生の子供を持つ30代~40代のファミリー層
- 小学生から高校生まで年齢の子供が多く住むエリア
【スポーツクラブ】
- 20代~30代の女性で単身者世帯
- 店舗から自転車で15分以内の20歳以上の就業者
分析ケースの組み合わせは数え切れません。豊富なデータを活用して、どんな業種でも配布エリアの最適化を行えます。このように商圏分析・エリアマーケティングを使用した、戦略的な配布をすることができます。
さいごに
いかがでしたでしょうか。 現在のポスティングは目的に合わせた戦略的な配布が可能となりました。
ターゲットを絞って少ない枚数で配布することでコストの削減になります。その費用で繰り返し配布をおこなえるため、反響獲得に効果的なポスティングをできます。
新聞購読率の減少で効果が低下した折込広告、「個人情報保護法」で安心して利用できなくなったDMのように、今までチラシの宣伝に多く使われてきた集客方法が反響を期待できなくりました。
このどちらよりも低コストで安全、そして確実な成果を生み出すのがポスティング です。ターゲットを明確にして届けたい人へチラシを見てもらえるよう、目的にあった配布方法で集客を成功させましょう。